こんなこと思っていませんか?
「今の仕事が自分に合ってない」
「職場の人間関係がつらい」
このような悩みを抱えながら仕事を続けていると、だんだんと心が病み、鬱などの精神疾患に陥ってしまうこともあります。
そのようになると働けなくなるどころか、日々の生活すらしんどくなり、生きていくのすら嫌になってしまいます。
生きるために働いてるのに、働いた結果生きるのが嫌になるなんて元も子もありません。
このような事態を避けることは常に考えなければなりません。
このような事態を避けるには環境を変えるのが最善です。具体的には次の二つの選択肢があります。
- 異動
- 転職
転職は準備がかかり、場合によってはお金もかかるので、最後の手段にしておきましょう。まず考えたいのは異動です。
異動が叶えば、同じ会社内で今よりももっと働きやすい環境で働けるようになるかもしれません。
しかし異動はそう簡単にしてくれるものではありませんし、希望した異動先に就けるとも限りません。
そこで、異動を希望する際のポイントを紹介したいと思います。異動願いの例文も載せていますよ。
目次
1.異動は何故あるの?
異動を希望する前に、何故会社には異動という制度があるのかを考えなければなりません。
会社が行う人事異動には大きく分けて次の2つの目的があります。
- 本人の成長・人材育成のため
- 会社の利益のため
1-1.本人の成長・人材育成のため
新しい部署へ異動することで新たなスキルを身に着けることができ、さらによる柔軟で斬新なものの見方を備えることにもつながります。
また、昇進を含む異動ではマネジメントを含むリーダー的スキルを身に着けることが期待されます。
このように人材を育成して成長することを狙って異動が行われるのです。
1-2.会社の利益のため
会社という組織に属する人々はみんなが同じでなく、十人十色の性格やスキルを持っています。
こうした多くの人々をパズルのように配置することで滑らかに会社の事業を回し、利益の最大化を狙うのが人事の仕事です。
また、マンネリ化した部署に刺激を与え、活性化することも期待して異動が行われることもあります。
さらに環境の変化の対応するために人員配置を変更したり、新事業を発足するために他の部署から人材を投入することもあります。
このように、人材の配置によって会社の利益を最大化させるためにも異動が行われるのです。
2.異動願いを出す前に
異動は基本的に人事部の人達が「この人にはこの仕事をやってもらおう!」と決めて行われるものです。
その一方、働く側の人が「異動してほしい!」と願い出ることもできます。
このときに提出する書類が異動願いです。
しかし単に異動願いを提出すればそれがすんなり通るわけではありません。その前に気を付けなければならないことがあるのです。
- 今の仕事に手を抜かない
- 焦ってはいけない
2-1.今の仕事に手を抜かない
どうせ次の部署で働くのだから、という気になって今の仕事に手を抜いてはいけません。
今の仕事で手を抜くと、
「こいつは他の部署へ就いても手を抜くんだろうな」
「誰もこいつと働きたいと思わないだろう」
と判断されてしまい、異動願いが却下されてしまいます。
異動が行われるその日まで、たとえつらくとも、今の仕事は誠実にこなしていきましょう。
2-2.焦ってはいけない
異動願いを提出してもなかなか認められないものです。
焦ってあまり練り込まずに適当な理由を書いて異動願いを提出しても通るはずがありません。
また、一度提出した異動願いが却下されても焦りは禁物。粘って異動の意思を伝え続ければ、それが真剣さ熱意として受け取られ、希望が通るかもしれません。
万が一異動願いが認められなくても、最後の手段として転職という選択肢があると考えておくのも手です。そうすることで心の余裕が生まれますよ。
時間がかかることを覚悟し、焦らず粘り強く挑戦しましょう。
3.異動願いの理由
異動願いに書く理由として、「今の仕事が自分に合わない」とか「今の人間関係で悩みがある」とか正直に書いても良いのでしょうか。
これについては微妙なところです。
1.で見た異動の目的を思い出してみてください。その目的とは「本人の成長・人材育成のため」「会社の利益のため」です。
確かに今の仕事が合っていないのならば、他の仕事へ回すことで自分のスキルと噛み合ってさらなる成長が実現し、会社の利益にもなるかもしれません。
また、今の人間関係で悩みがあるならば、他の部署へ異動することで人間関係の悩みが解消し、円滑なコミュニケーションが実現して仕事の効率が上がり、会社の利益につながるかもしれません。
しかし、人事の人がそのように考えるとは限りません。
例えばこんなこと
「今の仕事が合っていないなら、他のところへ行っても無理なのでは」
「人間関係に問題があるのは協調性が無いからでは」
会社の社風にもよりますが、このようにネガティブな印象で受け取られかねません。
また、人間関係の悩みの原因が上司にある場合は特に注意が必要です。
一般に異動願いの提出先は上司なので、非常に気まずくなり、異動が認められないどころかさらなる嫌がらせを受けてしまうおそれもあります。
仕事が合わないことや人間関係を理由にして異動が認められるケースもありますが、出来る限りはポジティブな理由を盛り込んだ方が認められる可能性が高まります。
そのポジティブな理由とは何か。それを考えるにはやはり1.で見た異動の目的を前提にすべきです。
すなわち「本人の成長・人材育成のため」「会社の利益のため」にプラスになることを理由にすれば良いのです。
つまり、「異動先でスキルを身に着けたい」「異動先の人のもとで一緒に働き成果を出したい」といったことです。
このように会社に貢献する意思を示せば、上司も理解し、人事の人も
「こいつなら異動すると会社のためになりそうだな」
と判断してくれやすくなります。
既に精神や体に異常が発生してる場合
しかし、もしあなたが仕事を原因として既に胃潰瘍などの病気になっていたり、鬱などの精神疾患に陥ってる場合、異動の理由を病気や精神疾患のためと正直に書いてもかまいません。
この場合、必ず医師に診察してもらって診断書をもらい、それを添付しましょう。
負担の軽い部署への異動が認められやすくなります。
4.異動願いの書き方
ここまで考えたら実際に異動願いを書いてみましょう。
ここでは一般的な異動願いの書き方をご紹介しますが、書式が会社で決められている場合はそちらに従ってください。
異動願いは手書きの方が丁寧な印象があると考える人もいるかもしれませんが、手書きだと受理されないこともあります。
Wordなどで打ち込んだものをA4用紙に印刷するのが一般的です。
まず右上に提出日と自分の名前を書き、捺印ができる欄を作ります。
左上には提出先の名前をフルネーム、もしくは役職名を書き、「殿」を付けます。
その下に中央寄せの大きな文字で「異動願」と記入。
そしてその下に希望部署や異動の理由といった本文です。次の項目を記入していきます
- 所属している部署と所属していた期間を記入。「○年○月○日~現在に至る」とするのが一般的です。
- 記入する異動先の部署を記入。「マーケティング部」など具体的な部署を書きましょう。
- 異動を希望する時期を記入。定期的に人事異動があれば「○月定期人事異動」と書くのが一般的。
- 異動の理由を記入。ここが一番大事です。現在置かれている状況、異動の動機、異動した結果どのような見通しがあるか、などを300字程度で書きましょう。
例文
以下の例文はあくまでも参考です。
現在所属している部署、および異動の希望先の部署との関連性を強調し、是非キャリアアップなどポジティブな理由を書き込んでみてください。
5.異動願いの出し方
異動願いは直属の上司に提出しましょう。
上司の上司、例えばあなたの上司が課長ならその上司である部長に提出するのはオススメできません。あなたの上司が心証を悪くし、余計にあなたに対するあたりが悪くなります。
また、遅くとも異動を希望する時期の一ヶ月前には提出するようにしましょう。
ギリギリの時期に提出すると、通るものも通らなくなり非常にもったいないです。余裕を持って行動してください。
提出する時間もいつでもいいわけではありません。忙しい時期、忙しい時間に提出するのはNGです。
年末や繁忙期、仕事が込み合ってる時間帯などは避け、余裕のある時期、時間帯を狙いましょう。
どうしても忙しいようなら無理に上司を呼び止めるようなことをせず、「後でちょっと大事なお話があるので時間を作ってください」と一言だけ呼び掛けておくか、デスクにメモを置いておきましょう。
なるべく落ち着いた場所、落ち着いた時間に、じっくりと話し合える環境で提出できるよう心掛けてください。
まとめ
このように異動願いを提出するだけでも準備をするのとしないのとで大違いです。
異動で今の悩みを解消するためにはやはり入念に準備をしたいものですね。
そして晴れて異動が認められれば、それはあなたの新しい人生の1ページです。
是非とも新しい仕事に打ち込み、会社にも「異動して良かった」と思ってもらえるように存分に自分のスキルを磨いていきましょう!
一方、もしも移動が認められなかったとしても諦めないでください。
異動願いは一回だけしか出してはいけないというルールはありません。何度でも粘り強く出しましょう!
それが熱意や真剣な気持ちとして評価されて異動が認められる場合もあります。
それでもやはりダメそうなら、転職も視野に入れましょう。
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今の仕事を続けることだけがあなたの人生ではありません。
あなたには色々な仕事に就き、様々な働き方を知る権利があります。
今の仕事で悩みがあるのなら、是非とも良い人生を歩めるよう、異動や転職を検討してみてください!
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