前の記事では働く理由としての「お金」と「やりがい」についてお話しました。
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人はどうして「働く」の?
花咲エレナ皆さんこんにちは、花咲エレナ(@Hanasaki_Elena)です。 人間はみんな、大人になったら「働く」ものだとされています。いえ、大人だけではありません。未成年でも社員とし ...
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でも「お金」はそのまま「収入」のことなのでわかりやすいけれど、「やりがい」って具体的にどういうものなのでしょうか。ふわっとしていてなかなかイメージしにくいと思います。「この仕事、やりがいな無いなぁ」なんて思っていても、じゃあどういうのがやりがいのある仕事なのか、すぐに出てこないのではないでしょうか。
今回はこの「やりがい」について詳しくお話していきたいと思います!
「やりがい」の正体
「やりがい」とは、仕事をやっていて充実感や達成感、期待感といったイキイキとした感覚を得られることを指します。「やりがい」のある仕事に就くことができれば幸せですよね。そのためには「やりがい」を得られるにはどのような条件が必要かを考えないといけません。その条件は三つあります。
- 自分がその仕事について評価されていること
- 自分がその仕事について十分な報酬があること
- 自分がその仕事によって素晴らしい未来を思い描けること
一つずつ見ていきましょう。
1.自分がその仕事について評価されていること
例えばあなたが明日までに資料を作成するよう上司に言われたとします。この資料づくりがなかなか大変で、終えるために終電まで残業することになってしまいました。翌朝、早速この苦労して作成した資料を上司に提出したら、
「ああ、それもう必要なくなったから捨てといて」
と。
こんなことを言われたらあなたはどう思いますでしょうか。
例えばこんなこと
「ふざけんな!」
「こんな仕事クソくらえ!」
このように思うのも無理ありません。
クリエイター系ならまた別の話で、せっかく完成した作品が丸々ボツになるということはままあります。でもそうでないお仕事なら、このような仕打ちをされればたまったものではありません。「やりがいのない仕事だなぁ」と仕事の士気に影響し、転職を考え始めるのも当然の流れです。
ではここで逆に、
「君がやってくれて助かったよ」
「君に任せておけば安心だ」
と言われればどうでしょう。昨日頑張って良かった、とつい嬉しくなってしまいますよね。努力に対するねぎらいの言葉、きちんとあなたの仕事を見ているよという「評価」があるのと無いのとでは全く違います。
このようにあなたの仕事がきちんと正当に「評価」されているとき、「この仕事はやりがいがある」と感じ、イキイキとした感情を得ることができます。
2.自分がその仕事について十分な報酬があること
「報酬」というのは何もお金のことだけではありません。「報酬」とは、自分が提供した仕事・価値に対して受け取ることのできる価値全般のことです。その意味では先にお話しした「評価」も「報酬」の一つであると言えます。
例えばあなたが同僚にちょっと仕事を手伝ってほしいと頼まれたとします。こっちの仕事も残ってるけどちょっとくらいなら、と手を貸したものの、手伝ってくれて当然とばかりに次々とタスクを押し付ける始末。やっとのことでそれが終われば「ご苦労」と一言だけ言い放って席へ戻される。
「は?」
ですよね。こんなのやってられません。手伝って損したと誰もが思うでしょう。
ここで同僚が
「ほんとありがとう、助かったよ」
と丁寧にお礼を述べ、
「次君が困ったら今度は僕が助けるよ!」
と言ってくれれば、信頼関係が生まれます。この感謝と信頼は自分の提供した仕事・価値に対応する「報酬」と言えます。こうした報酬を得られれば「やって良かったなぁ」「やりがいがあるなぁ」と思えることでしょう。
3.自分がその仕事によって素晴らしい未来を思い描けること
これは端的に言えば「自分の成長を実感できる」「スキルを磨くことができる」といったことです。現在の自分よりも「未来」の自分の方が輝かしく活躍していると思える、ということですね。
例えばあなたが得意なスキルを駆使して長年勤めてきた分野を離れ、別の部署に異動になったとしましょう。その新しい部署が黙々と毎日同じ作業を繰り返すだけのルーチン業務だった場合、あなたはどう思うでしょう。
最初の内は「楽な仕事になってラッキー」と思うかもしれませんが、次第に「このままで良いのか」と不安が募ることになっていきます。何のスキルも身に付かず、成長せずに年だけ取っていくということを直視することになるからです。前の部署がスキルを磨けるような仕事だと、なおさらのこと実感することでしょう。
一方で新しい異動先が刺激的かつ新たなスキルが必要な場合はどうでしょうか。新しく必要になったスキルが自分の能力を超えたものである場合、業務に支障をきたすだけでなく、やはり焦りと不安にさいなまれることになってしまいます。
でももしそこで新しく必要になったスキルが自分に合ったものだったら、新たな自分の可能性を実感でき、素晴らしい未来を思い描くことができるでしょう。
人は、「未来」が現状よりも悪い方向へ進むことが現実味を帯びたとき、絶大な不安にさいなまれます。この状態では「やりがい」を感じることは非常に難しいでしょう。
しかし「未来」が現状よりも良くなると確信したとき、人は大きな幸福感を得ることができます。こうした仕事に就くことができれば「やりがいがある」と感じることができるのです。
「やりがい」のある仕事
上でお話しした三つの条件を満たした仕事は「やりがいがある」と言えます。
しかしこれらは十分条件であって必要条件ではありません。どの条件を特に重んじるかは人によって全く違っています。つまり、どういった仕事に「やりがい」があるのかは人によって感じ方が全く違っているのです。
例えば、同じ作業を繰り返すルーチン業務は成長が感じられないためやりがいを感じにくい、とお話ししましたが、逆にルーチン業務をやることにやりがいを見出してる人もいます。何故なら、咄嗟の対応が求められるような仕事よりも、あらかじめ決められた内容の仕事を繰り返す方が得意な人もいるからです。
ルーチン業務でも突き詰めて極めれば正当に評価され、一目置かれる存在にもなっていきます。こうしたことにやりがいを見出す人も実は意外と多くいるのですよ。
「今の仕事はやりがいが無いなぁ」と感じてる方は、上に挙げた「やりがい」の三つの要素の内、自分がどれに重きを置いているのか振り返ってみるのも良いですよ。見方を変えれば、今まで気づかなかった「やりがい」が発見できるかもしれません。
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